2016年7月10日日曜日

PowerApps On-Premises Data Gatewayを使ってみる~開発方法

PowerApps v2.0.460からオンプレミスのSQL Serverに接続できるようになりました。
どうやって接続するのか?を理解するため、オンプレミス データに接続するための情報および手順をまとめました。
文量が多くなったため、2回に分けて投稿します。

最終回は、Connectionを作成しモバイル アプリを開発する点をご紹介します。

目標とゴール

  • オンプレミスのSQL Server 2014 Expressをデータ ソースとし
  • PowerApps を使ったiPhoneやAndroid 向けモバイル アプリを開発する

On-Premises Data Gatewayをインストール

前回投稿した記事をご覧ください。

Office 365 & PowerX - PowerApps On-Premises Data Gatewayを使ってみる~仕組みとインストール方法

Gateway をチェック

最初に、PowerApps ポータル サイト上からGateway と On-Premises Data Gateway間が正しく接続されている事を確認します。
  1. https://powerapps.microsoft.com/ にアクセス、サインイン
  2. 左ペインの[Manage]→[Gateways]をクリック
  3. Gateway インストール後に設定したGateway名があればOK

Connection を作成

  1. 左ペインの[Manage]→[Connetions]をクリック
  2. 画面右上の[+ New Connection]をクリック
  3. [SQL Server]をクリック
  4. オンプレミスのSQL Serverに関する情報を入力
    • [connect using on-premises data gateway]を選択
    • [SQL server name]にSQL Server のインスタンス名を入力
    • [SQL database name]にデータベース名を入力
    • [Authentication Type]から認証方法を選択
      • Windows 認証の場合は[Windows]
      • SQL Server 認証の場合は[basic]
    • [Username]にユーザー名を入力
    • [Password]にパスワードを入力
    • [Choose a gateway]から登録済みGatewayを選択
    • 最後に[Add connection]をクリック
  5. 作成したConnectionの詳細情報を確認、[Status]がConnectedになっていればOK

PowerApps Studio を使って開発

最後に、PowerApps Studio を使ってモバイル アプリを開発します。
  1. Windows ストアからPowerAppsをインストール
  2. アプリを新規作成
  3. [Content]タブの[Data Sources]をクリック
  4. 右ペインの[Add data source]をクリック
  5. Connectionsに登録されたデータ ソースからSQL Serverをクリック
  6. [default]をクリック
  7. データベースからテーブルを選択、[Connect]ボタンをクリック
    複数選択する事が可能
  8. 追加完了
次に、スクリーンにテンプレート レイアウトを配置し、データ ソースをSQL Serverに変更します。
配置されたGallery(縦上のリスト)を選択します。
Galleryに設定されたデータ ソースをSQL Serverのテーブルに変更します。
変更はデータベース アイコン?をクリックし、一覧のデータ ソースを選択します。
最後に、GalleryのTextboxに表示させたいデータのカラム名を割り当てします。
Gallery 左上の鉛筆アイコンをクリックし、各Textboxを変更します。
出来上がったら、画面右上の矢印ボタン(▶)をクリックしテストします。

所感

今回作成した簡単なモバイル アプリを使ってみた限り、予想通り
  • ネットワーク環境
  • オンプレミスのサーバー/PCのスペック
に依存するため、レスポイン悪いなぁと感じる時がたまにありました。
しかし、手軽さにオンプレミスのデータ ソースを使ったモバイル アプリをiOSやAndroidで使えるのはやはり便利です。

企業向けOffice 365 をお持ちなら直ぐに始められます。
皆さんも是非使ってみてください。

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