PowerApps v2.0.460からオンプレミスのSQL Serverに接続できるようになりました。
どうやって接続するのか?を理解するため、オンプレミス データに接続するための情報および手順をまとめました。
文量が多くなったため、2回に分けて投稿します。
どうやって接続するのか?を理解するため、オンプレミス データに接続するための情報および手順をまとめました。
文量が多くなったため、2回に分けて投稿します。
PowerAppsとは
PowerApps は、クラウドベースのモバイル開発ツールです。
データが保存されているデータ ソースはSharePoint やAzure SQL Database、Twitterなどクラウド サービスになります。
On-Premises Data Gatewayとは
PowerApps のバージョン2.0.460からオンプレミスのデータ ソースに接続できるようになりました。
接続するためにはOn-Premises Data Gateway というアプリケーションが必要になります。
On-Premises Data Gatewayの仕組み
Understand on-premises data gateways for Microsoft PowerApps で説明されているOn-Premises Data Gatewayの仕組みを意訳しました。
- PowerAppsはクエリとデータ ソース用資格情報を暗号化し、Gateway Cloud Serviceにクエリを送信
- Gateway Cloud Serviceはクエリを分析、Azure Service Busへリクエストをプッシュ
- On-Premises Data Gateway(以後Gateway)はAzure Service Busに貯められたリクエストをポーリング
- Gatewayはクエリを取得し、資格情報を復号化、データ ソースに接続
- Gatewayはクエリをデータ ソースに送信
- 送信結果をGatewayに戻し、Azure Service Bus→Gateway Cloud Serviceを経てPowerApps上に結果を表示
On-Premises Data Gatewayの要件定義
最低要件
- .NET 4.5 Framework
- Windows 7以降 / Windows Server 2008 R2以降
※ともに64bit版のみ対応
推奨要件
- 8 コアのCPU
- 8 GBのメモリー
- Windows Server 2012 R2 以降
※64bit版のみ
見る限り、それなりのパフォーマンスが必要そうですね。
注意事項
- ドメイン コントローラーにはOn-Premises Data Gateway をインストールできません
- スリープや電源を切る使い方のパソコン(例えばノートパソコン)などにはOn-Premises Data Gatewayをインストールすべきではないとの事
- また、パフォーマンス面を考慮し無線LAN環境にもインストールすべきではないようです
Windows Server Essentials シリーズにインストールしようと思っていただけに残念・・・
サインイン アカウント
Office 365などで使っている仕事用または学校のアカウントが必要です。
Windows サービス アカウント
On-Premises Data GatewayはWindows サービスとして稼働します。
下記スクリーンショットはWindows 10 Pro 64bitにインストールしたもので、サービス アカウントはNT SERVICE\PBIEgwService に
On-Premises Data Gatewayをダウンロード
Downloads | Microsoft PowerApps画面右の[ダウンロード]ボタンをクリックしてください。
インストール
- インストーラーを実行
- インストール前の注意事項を確認
- インストール先を確認、[インストール]ボタンをクリック
- インストール完了、[サインイン]をクリック
- Office 365のユーザー アカウントを入力
- ゲートウェイ名と回復パスワード(最低8文字)を入力
- 構成完了
ログ
構成ログ
C:\Users\UserName\AppData\Local\Microsoft\On-premises data gatewayゲートウェイ サービス ログ
C:\Users\PBIEgwService\AppData\Local\Microsoft\on-premises data gateway
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